安い安い海外旅行に行ってた頃。

教授が、歳をとったらもう行けないから。長いフライトに耐えられない。社会人になったら時間がない。学生のうちにすることは海外旅行。無理してでも行きなさいって親にも子にも言い続けてくれた。

今、本当に、その教授に感謝しかない。

学生時代だから、安くて遠回りの飛行機で、水もチョロチョロしか出ない安宿で、言葉も通じないけど地下鉄を乗り継いで、いろんなところに辿り着いたあの思い出は一生もの。

そして今はもうできない。

迷った時に、通勤ラッシュで皆が早足の中、足をとめて、迷ってるの?どこに行きたいの?と聞いてくれたあの女性、言葉も通じないのになぜか伝わったこと、今思えば、助けようって気持ちと助けてほしい気持ちが合えば、辿り着けるんだなって、あの時思ったよね。店員さんに言葉が通じない時も、後ろに並んでいた人が通訳してくれて。その人も私の言葉は理解できてないはずなのに、ジェスチャーで気づいてくれた。

 

危険も伴うと思う。

 

でも、言葉が通じないところで気持ちが通じた時の感動はナニモノにも代えがたい。

 

いじめをする人には是非、海外でこういう体験をしてほしい。

いじめられている人にも是非、気持ちだけで通じる社会を経験してほしい。

 

辛いこともたくさんあると思うけど、相手を思いやる気持ちは育まれる気がする。