築地移転ってどうなんだろう?
ある会社の社員が、新社屋にお引越しするときに、意見は言えないよね。
デスクが狭くなっても、トイレが少なくなっても、自宅からの距離が不便になっても、駅からすごく遠くなっても、新社屋が気に入らないので、僕は移動しません、とは言えない。
上の人だけで決めたことで、現場の意見は何も入ってない、というけど、会社が個々の意見を全部網羅することなんて、まずないんじゃないかな。
会社からすれば、そんなに新社屋が嫌なら、違う会社に行けば?って言いかねないよね。
築地で働く人って、どういう立場なんだろって。
それぞれが個人事業主なのだろうけど、だとしても、建物は自分の持ち物ではないし、使えない!っていうなら、自分で土地を買って使い勝手のいい場所を作って、市場ではとりあえず魚を仕入れるだけ、とか。そんなことが可能かは私は素人だし全然わからないんだけど、でも、ちょっと求めすぎ、というか。もちろん、お魚大好きだし、築地も大好きだし、尊敬もしてるし、変わって欲しくないし、味も落ちたら嫌だよ。
でも、それでも、できる限りの努力をすれば、できることってあるじゃない?どんなに努力したって、何したって、魚の質が絶対落ちる!というなら、考えなくもないけど、そんな建築を組合が認めるとは思えないし。個々の努力次第ではなんとでもなる要素があるから、あの建物になったんじゃないかって。
農家だってさ、TPPで頑張るしかないし。
若者だって、人手が足りない中、24時間働いてる。
不便になるだろうけど、変わらなきゃいけない時って、誰にでもあると思う。
私だって、美味しい魚を食べたいから、もちろんそれを最優先に考えてもらいたいけど、
新しい市場が、果たしてそれが100%不可能になる建物なのだろうか?
工夫すれば、今以上のお魚を提供できるかもしれない建物ではないの?